『団九郎』の昔ばなし

これは主人が子供の頃、祖母からよく聞かされた昔ばなしです。   近くに標高274メートルの護摩堂山があります。この護摩堂山の7合目あたりに洞窟があり、ここにタヌキの夫婦が住んでいました。ある日、お母さんタヌキにあかちゃんが生まれそうになりましたが、難産で…心配したお父さんタヌキは里に降りてきて、一生懸命にお産婆さんを捜しました。そして、やっとお産婆さんが見つかり、お産を取り上げてもらいました。
お父さんタヌキはとっても有難く思い、お産婆さんに小刀をくれました。そして、村の人達が冠婚葬祭に必要な品物がないと、タヌキの夫婦が住んでいる洞窟に行ってお願いすると、必ず前の日の夜に置いてあったそうです。
そのお産婆さんの家が、我が家の前なんです
今でも毎年お祭りがあります。